企業活動とは

企業経営理論

企業活動を一般的に表現したものを考えてみましょう。

たとえば製造業の場合には、原材料市場において原材料供給者から原材料を購入しますよね。また、必要であれば、金融市場から資金を、労働市場から労働力をそれぞれ調達して、製品の生産を行い、それに付加価値を付けて製品市場で販売し、資金を回収します。

このような企業活動のうち、原材料市場、金融市場、労働市場、製品市場の4つの市場に対しての活動は、企業の外部環境に対しての活動と考えることができます。

しかしながら、生産や販売といった活動は労働市場により調達した「人」により行われていて、その人間の集団は組織であるから、組織内における協働がまた重要なテーマになります。

このように、企業活動は外部環境に対する活動と内部組織に対する働きかけの両方により成立していると考えることができ、同時に両者へのマネジメント(経営管理活動)も必要です。

ステークホルダー

つまり、企業は企業活動を通じて、従業員、取引先、消費者、出資者、金融機関、競合企業、地域社会など、さまざまな存在と関わりをもつと言えます。企業の活動をと何らかの関わりをもつ存在を、利害関係者 = ステークホルダーといいます。

ゴーイングコンサーン

また、企業の活動というものは、上記のような活動を特定の回数行うというものではなく、長い期間にわたって繰り返し行っていくものです。このように、企業活動というものは将来にわたって継続していくものであるという前提のことを、継続的事業体 = ゴーイングコンサーンといいます。

ゴーインスコンサーとして存在し続ける企業は、さまざまな影響を環境から受けています。この影響は、プラスの場合もあれば、マイナスの場合もあります。

企業を取り巻く環境はもちろん、一定ではなく、常に変化しています。企業は生き続けるために環境の変化に対応し、適応する必要があります。また、企業活動が逆に、環境を変化させていくこともあります。

オープンシステム

外部環境との間に相互作用が存在しているシステムをオープンシステムといい、外部環境と遮断された内部だけの活動を行うシステムをクローズドシステムといいます。

経営資源

企業は外部の市場との間に相互作用が存在しているため、オープンシステムです。

そして、企業はこのような外部の市場から調達するものに加え、活動を通して身に付けた技術やノウハウといったものなども用いて、企業活動を展開することになります。

このような企業活動を行っていくにあたって用いる資源全般を、経営資源といいます。経営資源には具体的に、ヒト、モノ、カネ、情報資源があります。

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